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2020.06.12
【KW特集】最高峰の"アシ"を手にした
アル・ヴェルの実力に迫る
巷をザワつかせた国産ミニバンへの参戦
国産ミニバンに本格派車高調「KW」が参戦。
巷をザワつかせるこのスペシャルプロジェクトが始動したのは2016年の秋口だろうか。
実はこの案件、橋本コーポレーションがKWに働きかけたことによって実現したのだ。というのもアル・ヴェルは、日本はおろか台湾や香港、中国などのアジア市場において、ステータスの高いミニバンとして爆発的に支持されており、乗り心地やハンドリング性能を重視するユーザーが多く存在するという事実が見逃せなかったからだ。つまり目の肥えたユーザーに一度KWのパフォーマンスを感じていただきたい!ということである。
間もなくしてKW本社より開発チームがプロトタイプと共に来日し、デモカーを使用したデータ収集が始まった。
徹底的に採られる現車のデータ、そして街中、高速道路、ワインディングロードなどを何度も走り最適な乗り心地を探っていく。そこに一切の妥協はない。「KWクオリティを担保するにはフィールドテストは欠かせない」と語るのは開発の指揮を執る総責任者フランク氏。この妥協を許さないモノづくりがKWスタイルなのだ。
以降ここ日本で収集した膨大なデータをドイツに持ち帰り、リリースに向け進んでいくことになる。
圧倒的かつ上質な乗り心地
そして、いよいよ本国にて様々な厳しいテストをクリアした「アル・ヴェル用バージョン3」が完成。さっそく装着し、期待を胸にインプレッション走行へ。
「さて、どんな風に化けるのか♪」
クルマを走らせ程なく感じる違いに驚く─。「何だこの快適さは!?」これだけ車高を落としているのにも関わらず(下記DATAを参照)バンプ時の嫌な突き上げが感じられない。ワインディングでのロールもなく、安定感が増したハンドリング。まるでドイツの高級車の如く上質な乗り味になっているではないか!
はっきり言おう。贔屓目なしに〝衝撃的な乗り心地〟これが率直な感想である。
しかもホイールを21インチにアップしているのにも関わらずだ。つまり乗り心地を劣化させずに、よりスタイリッシュなカスタムを楽しめるということになる。
正直なところこれだけの車体を支えなければならないだけにローダウンによる負担が大きく、劇的な乗り心地の向上は望めないのではないかと思っていた。それがどうだ、純正には無いこの段違いの操作性に加え快適な乗り心地、改めてKWクオリティに舌を巻く思いである。
今回試乗してみて強く感じるのは、足回りのカスタマイズに興味の無い人にも是非試していただきたい代物だということ。ハンドルを握るドライバーはもちろん、同乗するご家族やご友人にもきっと満足いただけるはずだ。
【DEMO DATA】
減衰力 :[伸び側]フロント・リア共に9クリックオープン
[縮み側]フロント・リア共に6クリックオープン
ダウン量:フロント-45mm/リア-42mm(デモのため推奨より落とした仕様)
ホイール:カールソン1/16 RSRブリリアントエディション 21インチ×9.0J +30
タイヤ :ミシュラン パイロットスーパースポーツ 245/35-21