新型車高調KW Version4デビュー 3-way減衰力調整機能を採用したネジ式車高調

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 社員3名150㎡の小さな規模からスタートしたKWは、革新的な技術と輝かしい実績でいまや世界でも有数のサスペンションメーカーとして数えられるまでに上り詰めた。
 その卓越した完成度を誇るKWのサスペンションシステムは、欧州を中心に抜群の支持を得ており、豊富なラインアップで様々なニーズにお応えしている。そんな最高峰の“アシ”を送り出しているKW社が、2016エッセンモーターショー(独)にて、新型車高調『KW バージョン4』を発表した。
 最高水準のテクノロジーによって生み出されたこの新型車高調は、KW社のフラッグシップモデルであるバージョン3(以下「バージョン=V」)の上位に位置するモデルで、過酷で知られるニュル24を6度も制したKWレーシングテクノロジーや、純正採用されたBMW M4 GTSのクラブスポーツ3wayのテクノロジーを惜しげもなく投入された仕上がりになっている。V3の質の高い乗り心地はそのままに、よりアグレッシブな走りができるイメージだ。
 さて「V3の上位モデル─」この説明の前に、KWの礎ともなっておりストリート用車高調として高い人気を誇るV1、V2、V3のおさらいをしておこう。
 減衰力固定式でエントリーモデルとして位置づけられているのがV1、自身の好みの乗り味に設定ができる伸び側減衰力調整式がV2、そして伸び側と縮み側の独立した減衰力調整機能の採用で幅広いセットアップが可能なタイプがV3だ。他にも乗り心地を重視したタイプや、サーキットに特化したタイプ、電子制御式ダンパーへの変換を可能にするタイプなど多くのラインアップを取り揃えているが、ストリート用の中核をなしているのが前述の3つのVシリーズといっても過言ではない。

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 この既存のシリーズに対しV4は、伸び側と縮み側の『高速域・低速域』の3方向からのセッティングアプローチが可能な3way調整式を採用している。KW社でこの調整タイプを採用しているのは、サーキット走行に特化したクラブスポーツ3wayとプロのモータースポーツ用サスペンションであるコンペティション3Aしか存在しない。純ストリート用としては、初の3way調整式となる。
 伸び側は16段階、縮み側の低速域は6クリック、高速域は14クリックの範囲で設定ができ、そのきめ細やかさで、ステアリングレスポンスや路面の追従性、グリップ力など(一般的に縮み側の減衰力が影響するとされる)、車両の安定性において優れたパフォーマンスを発揮させるのだ。もちろん他の車高調同様、ダストカバーシステムやイノックスラインなどの優れた技術も余すとこなく投入されているため、減衰機構以外においても間違いなく高品質。
 この高いスペックを誇るV4だが、まずは、R8やアヴェンタドール、M3、M4などハイエンドカーでのデリバリーとなる。今後KWクラブや当社HP、フェイスブックなどで配信される情報にもぜひ注目いただきたい。

■開発予定車種
AUDI RS6(4G) / R8(42)
BMW M3(F80) / M4(F82、F83) / M5(F10)
DODGE Challenger SRT Hellcat / Charger SRT Hellcat
LAMBORGHINI Aventador(834) / Gallardo(140)
MERCEDES BENZ AMG GT(197) / C63 AMG(W205、C205、S205)
NISSAN GT-R(R35)
PORSCHE 911(991、991Turbo)

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