人気を博する30アルファード&30ヴェルファイア。この春リリースされた同車種用KW車高調「バージョン3」をレポート

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 国産ミニバンに本格派車高調「KW」が参戦。
巷をザワつかせるこのスペシャルプロジェクトが始動したのは昨年の秋口だろうか。
 実はこの案件、弊社がKWに働きかけたことによって実現したのだ。というのも、日本はおろか台湾や香港、中国などのアジア市場において、ステータスの高いミニバンとして爆発的に支持されており、乗り心地やハンドリング性能を重視するユーザーが多く存在するという事実が見逃せなかったからだ。つまり目の肥えたユーザーに一度KWのパフォーマンスを感じていただきたい!ということである。
 間もなくして(日本車ということもあり)KW本社より開発チームがプロトタイプと共に来日し、弊社デモカーを使用してデータ収集が始まった。

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 それにしてもKWのモノづくりは凄い。徹底的に採られる現車のデータ、そして街中・高速道路・ワインディングロードなどを何度も走り最適な乗り心地を探っていく。そこに一切の妥協はない。「KWクオリティを担保するにはフィールドテストは欠かせない」と語るのは開発の指揮を執る総責任者フランク氏。KW社の拘りが垣間見えた一瞬だ。以降ここ日本で収集した膨大なデータをドイツに持ち帰り、2017年春のリリースに向け進んでいくことになる。

 3月下旬、本国にて様々な厳しいテストをクリアし完成した「バージョン3」が届き、期待に胸を踊らしながら当ヴェルファイアにインストール。

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 「さて、どんな風に化けるのか♪」
 クルマを走らせ程なく感じる違いに驚く─。これだけ車高を落としているのに(DATAを参照)バンプ時の嫌な突き上げが感じられない。ワインディングでのロールもなく、安定感が増したハンドリング。まるでドイツの高級車の如く上質な乗り味になっているではないか!しかもホイールを21インチにアップしているのにも関わらずだ。つまり乗り心地を劣化させずに、よりスタイリッシュなカーライフを楽しめるということになる。
 はっきり言おう。贔屓目なしに"衝撃的な乗り心地"これが率直な感想である。
 正直なところこれだけの車体を支えなければならないだけにローダウンによる負担が大きく、劇的な乗り心地の向上は望めないのではないかと思っていた。それがどうだ、純正には無いこの段違いの操作性に加え快適な乗り心地、改めてKWクオリティに舌を巻く思いである。

 今回試乗してみて強く感じるのは、これはローダウンなどカスタマイズに興味の無い人にも是非試していただきたい代物だということ。ハンドルを握るドライバーはもちろん、同乗するご家族やご友人にもきっと満足いただけるはずだ。

【DEMO DATA】
減衰力:[伸び側]フロント・リア共に9クリックオープン
    [縮み側]フロント・リア共に6クリックオープン
ダウン量:フロント-45mm/リア-42mm(デモのため推奨より落とした仕様)
ホイール:カールソン 1/10Xブラックエディション 21インチ×9.0J +40
タイヤ:ミシュラン パイロットスーパースポーツ 245/35-21

KW Version3

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KW Version3

[カーヴェー バージョン3]

車種 30アルファード / 30ヴェルファイア
減衰力 伸び側16段階 / 縮み側12段階
推奨ダウン量 約Fr20-40mm / 約Rr15-35mm
価格 290,000円(税別)

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